ベータカロチンは緑黄色野菜に含まれています。 そして、喫煙者の場合血液中のベータカロチンの値は低くなっています。 さらに、酸化防止剤として活性酸素の生成を抑制します。 こういったところからストレスや環境汚染物質に悩んでいる人たち、 とくに喫煙者はベータカロチンを摂取すれば かなり安心できるという説が出てきて、多くの人がこれを信じています。 だからこそ、サプリメントメーカーなどは大儲けしているのです。 しかし、この説を裏付けようと 「ベータカロチンを投与すれば肺がんの予防の成果があがる」 ことを医者たちが証明しようとしたとき メーカーの人達が真っ青になるようなデータが出てきました。 それが「フィンランド研究」です。 三万人の喫煙者を集めて三つのグループに分け、 それぞれに八年間ベータカロチン、ビタミンE、プラシーボ(何の効果もない物質) を投与し続けました。 その結果、肺がんで死亡したのは ベータカロチンを摂取した患者のほうが他より十八パーセント多かったのです。 ちなみに、死亡率が最低だったのはプラシーボのグループ。 つまり特別のビタミンを何も摂取しなかった喫煙者のグループです。 また、アメリカで実施された介入研究(CARET調査)でも、 同様の結論が出ました。 これは喫煙者など計一万八千人が参加し、 ひとつのグループにはベータカロチンとビタミンAを 別のグループはプラシーボを投与しました。 この調査は早めに打ち切られました。 なぜなら、ベータカロチンとビタミンA を摂取したグループの 肺がんにかかる率が二十八パーセント上昇し、 寿命が十七パーセント低下したためです。 別の介入研究は二万二千人の医者(喫煙者は一割)が参加しましたが、 ベータカロチンを摂取した喫煙者は摂取しない喫煙者に比べ、 心筋梗塞やがんにかかる率が上がりました。 なぜ活性酸素を抑制するベータカロチンでこういうことが起こったのでしょう? 実はベータカロチンをどんどん摂取すれば どんどん治るというわけではなかったのです ごく少量ならば酸化防止剤として活性酸素を無害化しますが、 多量に摂取すれば逆効果になってしまうのです。 酸化防止剤どころか、酸化促進剤です。 この働きはサプリメントメーカーだけでなく、食品業界でも恐れられています。 食品には保存料、着色料として 酸化防止剤(ビタミンC,Eやベータカロチン)が含まれているからです。 もし、広く知られれば売り上げが落ちてしまいます。
ちなみに喫煙者の血液中のベータカロチン値が低めになる理由。 それは、喫煙で生じる発がん性の濃縮物です。 この濃縮物が肺がんの決定的な理由であることは知られていますが、 この濃縮物が超強力な酸化防止剤だということはあまり知られていません。 これが酸化促進剤として働き、活性酸素が増えるのです。 体は負担を減らそうとしてベータカロチンの値を下げるのです。 つまり喫煙者のベータカロチン値が低いのは不足ではなく、 体を守ろうとする自然な反応なのです。
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