合成洗剤の恐怖

台所用の合成洗剤を使って、手あれを起こしたことはありませんか？
ひどい場合だと指先がひび割れて出血し、
指紋が消えることすらあります。

古い話ですが、死亡事故さえ出ています。
1962年に食器･野菜用の中性洗剤を誤って一口飲んだ32歳の男性が、
二時間足らずで死亡するという事件が東京で起こりました。

東京都監察医務院で解剖した結果、
死因は合成洗剤の主成分である、
合成界面活性剤のABS(アルキルベンゼンスルホン酸)だとわかりました。

合成界面活性剤の毒性

界面活性剤というのは乳化剤、
つまりは水と油をなじませる働きをします。
(マヨネーズに含まれる卵。
あれも本来混ざらない酢と油をなじませる、一種の乳化剤の働きをしています。）

油汚れを水に溶かしたり、
物質を溶かす、つまり汚れを落とす作用があるため、
シャンプーや歯みがき、台所用洗剤、クレンジング剤の主要成分なっています。
化粧品にも使われています。

合成界面活性剤がなぜいけないかというと、
私たちの体を構成するたんぱく質を溶かしてしまうからです。
その結果、皮膚障害、肌荒れ、ひび割れ、アトピー性皮膚炎を引き起こします。

さらに、細胞の中にあるDNAをも溶かし、
変質した細胞がガンの原因にもなります。

神奈川県生協が一回分の使用量の合成界面活性剤入りシャンプーを、
めだかの水槽に入れる実験を行ったことがありますが30分ほどで全滅。
合成洗剤では十分で全滅しましたが、天然石鹸では生き残ったそうです。

CMで植物性の洗剤だといっていても合成界面活性剤が入っていれば、
合成洗剤です。油断してはいけません。

環境への悪影響

合成洗剤は非常に分解されにくいため、
川や海を汚し、海洋生態系に異変を起こします。

また、家庭用洗剤に含まれている合成界面活性剤は、
それ自体には環境ホルモンの作用はないといわれていますが、
動物の体や下水処理施設に住み着いているバクテリアによって分解されると、
「ノニルフェノール｣などの環境ホルモンに生まれ変わることが、
環境ホルモンの危険性を指摘して全米でベストセラーになった書、
｢奪われし未来｣な中で立証されています。

ちなみに環境汚染の原因の60％が家庭から出る、
生活排水だといわれています。
自分の家から合成洗剤を流さないというのが何よりの環境保全です。

利益優先の企業

なぜこんなに毒性の強い物質を大手メーカーは使い続けるのでしょうか？

儲かるからです。

合成界面活性剤は少量でよくあわ立ち、洗浄力も強い。
石油の搾りかすでできているので値段がきわめて安く、
大量生産が可能なのです。

儲けようと思ったらやめられないということです。

アメリカでは訴訟にまでなっているケースが十万件以上ありますが、
例のごとく、表面化してません。

とうとう、日本でも1999年の通常国会で決められた、
「ＰＲＴＲ法」（化学物質管理法）の中で、
「こういう化学物質を野放しにしてはいけない」
という管理徹底をすることになりました。

アメリカ、ヨーロッパでは10年前に同じような法律ができています。
お役所も重い腰を上げざるを得なくなったということでしょうか？

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洗濯用の洗剤はよくCMで真っ白になるとかやっていますが、
あれは蛍光増白剤によって、
汚れを落として白くするのではなく、、白く染め上げているだけです。

ちなみに蛍光増白剤は食品衛生法で、食器や容器、台所用ふきん、
ガーゼや包帯に使うことを禁止しています。
乳幼児の下着やよだれかけには使用しないよう通産省が通達を出しています。
それほどの毒性です。

つまり毒性のある下着を作り出すことになりかねません。
赤ちゃんがいる家庭は特に要注意です。

美葉うぉっしゅは地球の資源を大切にするため、
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