薬漬けのブロイラー
ほとんどのブロイラー(食肉専用種の若鶏)は畳二枚分のスペースで、
60〜70羽飼育されています。
超過密なので、病気が発生すれば一網打尽です。
そのために「オールイン・オールアウト」という、同時期にヒナをいれ、
同時期に出荷してその後畜舎を消毒しますが、それでも病気は絶えません。
だから抗生物質や抗菌剤が欠かせないのです。
出荷前に休薬期間を設けているため
抗生物質の残留がほとんどないとはいえ、
ブロイラーはちょっとしたことで死ぬほど弱っているので、
出荷前に病気が発生することもある。
やむを得ず抗生物質を使い違反残留を出す業者もいるだろう。
また、抗生物質より怖い耐性菌は
休薬期間があっても簡単にはなくならない。
ブロイラーは常時、抗生物質を食べさせられているので、
おなかの中にいる菌は耐性菌になっている。
大量の抗生物質によって
ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性菌が生まれてしまっている。
そして耐性菌の汚染率が一番高いのがブロイラーである。
「銘柄鶏」
ブランド名のついている鶏肉も安心できない。
飼料、飼育方法、飼育期間などを改善しているが、
どの銘柄がどのような飼育法なのか実態はわかりにくい。
「地鶏」と銘打っているものは特定JAS法で基準が定められていて、
在来種の血筋を50%以上保有していること、
80日以上飼育することや、飼育方法、飼育羽数などの規格である。
しかし、抗生物質の使い方はわかりません。
鶏肉を選ぶときは、
飼育方法がわかっているもの、味がよく肉質がかたいものを選びましょう。
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