アイスワインの名前の由来 アイスワインの名前の由来はその製法にあります。 本来、ワイン用のブドウは秋に収穫するものですが、 アイスワインに使われるブドウは厳寒期の一月、二月に収穫されます。 そうです、凍ったブドウの実を用いて作られるからこそアイスワインと呼ばれるのです。 そしてこれこそがアイスワインの形容しがたい自然の甘さ、 芳醇な香り、シルクのような滑らかさ、絶妙な酸味の秘密なのです。 アイスワイン、その製法 収穫の時期を遅らせたぶどうの実は完全に熟し、 水分と果糖エキスの氷点が違うため、 厳寒期の昼夜の温度差により凍ったり解けたりを繰り返すことで余分な水分が外に出て、 糖分のみが凝縮されるというわけです。 この果糖エキスだけを醸造したものが、アイスワインです。 普通のワインの量の10%ぐらいしか取れないため非常に貴重なワインです。 また収穫が自然条件に左右されるため非常にデリケートなワインともいえます。 ブドウの栽培、管理とワイナリーの人はまったく気が抜けません。 途中で落実してしまったり、野鳥についばまれたり。 収穫の日にも気を使います。 具体的にいえば、マイナス12度以下の日が三日以上続いた次の日の早朝、 つまりは夜明け前まで、にすべて手作業で、 傷をつけないよう大事に収穫しなければなりません。 この日を逃したらアイスワインは誕生しません。 まさに、カナダの大自然が生み出す宝物、ワイナリーの方々の苦労の結晶なのです。 アイスワインの歴史 もともとアイスワインは、ドイツのある村に偶然襲い掛かってきた寒波により、 凍ってしまったブドウの実をワインにしたところ、 とてもおいしいわいんができたのがはじまりだといわれています。 今では大瀑布でで有名なカナダのナイアガラが、 世界的なアイスワインの名産地として知られています。 偽物アイスワインにご注意下さい 最近、アイスワインを名乗った類似品やあからさまな偽物が日本市場に出まわるようになりました。 消費者の皆様には充分ご注意を頂き、 本物か偽物かの見極めを出来るだけして頂けますようお願い致します。 いわゆる世界で認知されているアイスワインは、アイスワインを造る法律を定めた上で、 厳しい品質管理が施され味わいも豊かな香りと濃縮された甘さ、 これらが全て天然製法で造られることが出来る国(ドイツ、オーストリア、カナダのみ)だけです。 以下の点にご注意下さい 1.ブドウ以外の果物で造った「フルーツアイスワイン」と称されるもの=偽物です。 2.価格が1500円とか3000円というように極端に安いもの=信用しないことです。 3.日本国原産のアイスワイン=は単なる甘口ワインでアイスワインの定義に全くあてはまりません。 4.生産された国、ワイナリー名、住所、などの生産者情報がラベルに書かれているかお確かめ下さい。 5.使われたブドウ品種が書かれているかお確かめ下さい。 6.収穫日データ、果糖度が書かれているかお確かめ下さい。(注・本物で書かれていないものもあります) 7.販売しているお店の方によ〜く聞いて下さい。商品知識の無いお店から買うのは間違いの元です。 赤アイスワイン・ピノノアール(RED ICE WINE Pinot Noir 2001) 販売価格:8500円(非課税) | | アイスワインに求められる甘さを抽出しながら、赤本来の香りを加えるのは、非常に高い醸造技術が必要とされます。 なぜなら、タンニンという苦みの成分もアイスワインについてしまうからです。この赤アイスワインはアイスワイン本来の甘さに重点を置いた製法ですから、色は薄い薄いピンク色です。 ほのかに香る赤ワインらしい上品な香りと、力強いアイスワインの甘さをお楽しみ頂けます。 | | 白アイスワイン・ピノブラン(ICE WINE Pinot Blanc 2002) 販売価格:8000円(非課税) | | 果糖度は、なんと50.4%!!最高の値が2000年産の56%ですから、今回のアイスワインは史上2番目の出来となります。アイスワインは普通、果糖度が38〜42%になりますから、50%を越える果糖度は、いかに優れた製品であるかということが分かります。 酸味が無く、極限の天然の甘さを追求したアイスワインとなっています。 | | |