マグネシウムの価値の認識 最近の栄養学的見地からマグネシウムが重要なミネラルであることがわかってきました。 1971年に国際マグネシウムシンポジウムがフランスで開催されたり、 国際マグネシウム研究会が結成され、研究が行われているのも、 マグネシウムの価値に気づいたからでしょう。 ミネラルバランス 戦後の栄養学によって、カルシウムが脚光を浴び、 ナトリウムが悪者扱いされてきましたが、 大事なのはミネラル全体のバランスです。 カルシウムだけとっても逆に骨が弱くなるだけですし、 そもそもマグネシウムやリンと共同で骨になるものです。 しかも、その吸収にはビタミンD・C が必要です。 特にカルシウムとマグネシウムはペアとしてとても重要です。 マグネシウムの働き マグネシウムの働きをあげます。 - 骨の構成成分(カルシウムと共同)
- カルシウムを骨に運ぶ
- 酵素の働きの補助
- エネルギー代謝に関与
- タンパク質合成に関与
- 神経機能の維持
- ホルモン分泌
- 遺伝情報の獲得
など 逆にカルシウムに比べて大幅に少ないと、 神経系、骨格系、消化器系、循環器系に悪影響がでます。 具体的に書けば - 心筋虚血(狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、他)
- 動脈硬化(カルシウムが血管壁に張り付いて起こる。高血圧)
- 高血圧症(カルシウムが過剰になると、細胞内に流入し血圧を強く上昇させる。)
- 神経疾患(抑うつ、記憶障害、めまい、錯乱、だるさ、しびれ、不安、他)
- 振せん、こむら返り、テタニー筋力低下、関節炎、関節痛、結石
- 食欲不振、腹痛、便秘、消化不良(マグネシウム不足は酵素の働きを妨げるため。)
このようにカルシウムが多くてマグネシウムが少ないと、 様々な弊害を引き起こします。 特に真っ先に循環器系がやられ、動脈硬化と心臓に強いダメージを与えます。 牛乳のようにカルシウムが多くてマグネシウムが少ない飲料の飲みすぎは危険です。 カルシウムの摂取量に比べマグネシウムの摂取量が少ないと心臓病で死ぬ棄権が高いというデータもあります。(1978年ヘルシンキ大学カルパーネン博士の統計) マグネシウムは摂りにくい カルシウムとマグネシウムの摂取のバランスとしては、 以前は2対1といわれていましたが、1対1が最良という学者も最近は増えてきています。 しかし、カルシウムはいろいろな形で摂取していますが、 マグネシウムは意識しないと取りにくいミネラルです。 しかも、ストレスやアルコール多飲で急速に失われてしまうので、 現代人はカルシウム過多になりがちです。 マグネシウムがカルシウムと比較して多い食品は、 玄米、大豆(納豆はほぼ一対一の割合)、カシューナッツやピーナッツ、ぶりなどがあげられます。 無添加商店では摂りにくいマグネシウムを補給するのに、 海洋深層水をオススメします。 沖縄久米島の天然ミネラル海洋深層水 にはカルシウム104mgに対し、 マグネシウムが318mgとバランス調整に適しています。 他にも人体に必要な微量ミネラルの宝庫です。 (この二つのみで言えば、本当は白米の代わりに玄米を取るのが一番です。 玄米は100g中Ca24mgでMg120mgと圧倒的な比率です。 ちなみに牛乳はCa100mgでMg11mgと最悪です。) TOP 特集ページ | 牛乳が体に悪い!? (完全栄養食品の欺瞞) 牛乳の危険性、「完全栄養食品」に仕立て上げられた経緯。TVでこんなことやればスポンサーが激怒します。 | アメリカ型食生活の害 (マクガバン報告) 1977年、医療費の増大にあえぐアメリカはすでに現代栄養学の限界に気づいていた。国をあげた食生活の徹底調査。 | 塩と高血圧は関係ない!? 戦後のずさんな統計や実験で悪者にされてしまった塩、その冤罪と効能。 | マグネシウムの真価 近年、国際マグネシウム研究会などの研究でマグネシウムの重要性がわかってきました。不足すると心臓病に近づきます。 | 過食の害 飽食の時代、おいしいものがたくさんあって、つい食べ過ぎてしまいがちですよね。過食の弊害とそのメカニズム。 | ブランド卵は必要ない!? 企業利益優先で、不自然に栄養を加えられた卵。果たして本当に健康にいいんでしょうか? | 意味のない動物実験 年間30万匹のウサギがシャンプーや化粧品の動物実験で犠牲に。彼らの犠牲は必要だったのでしょうか? | ミネラルの重要性 人間の生命維持に欠かせないミネラル。まだまだその重要性は認識されていません。うまく取れば健康維持、生活習慣病、活性酸素にも効果あり。 | 薬漬けの養殖魚 せみ生け簀の中で飼われ、大量の抗生物質、抗菌剤をまかれています。養殖エビ、中国産うなぎの危険性など | がん予防14か条 世界がん研究財団・アメリカがん研究財団発表、がんにならないための14か条 | | |