環境にいいの誤解
その便利さから外食産業だけでなく、
家庭にまで広く使われるようになった無洗米。
その無洗米の最大のセールスポイント、
無洗米を買った理由のトップが環境にいいからです。
全国無洗米協会は環境汚染の最大の原因が
米のとぎ汁であると宣伝しています。
しかし、これは大嘘です。
環境にいいの根拠
そもそも、米のとぎ汁が最大の汚染源としている根拠、
それはBODが高いことです。
BODとは「生物化学的酸素要求量」のことで、
水中の微生物が水質の汚染原因物質を分解するときに
必要な酸素量のことです。
この数値が高いほど汚れているとされてます。
この基準でいくと、たんぱく質を溶かし、
動物の体や下水処理施設に住み着いているバクテリアによって分解されると、
「ノニルフェノール」などの環境ホルモンに生まれ変わる合成洗剤よりも
米のとぎ汁のほうが危険ということになります。
米のとぎ汁に金魚を入れたところで毒性がないので死ぬことはありませんが、
合成洗剤に入れたらすぐ死にます。
水質汚染の原因の60%が家庭排水だといわれていますが、
とぎ汁より有毒で分解しにくい合成洗剤やカビ取り剤を流すほうが
よほど環境に悪いのではないでしょうか?
消費者に買わせるために都合のいいデータを持ってきて
付加価値をつけたという感じがします。
無洗米は酸化が早いので、味がすぐに落ちます。
また品種による違いもはっきりしなくなるというデメリットもあります。
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