便利なカット野菜
カット野菜は忙しい人、一人暮らしの人、
包丁を使うことが面倒になった高齢者にとって大変便利なものです。
しかし、これで野菜の栄養が取れたと思うのは大間違いです。
どんな野菜でも切り口から栄養素を含んだ汁が出てくるものです。
カット野菜からはその汁がでてきません。
ジャガイモだって皮をむいておいておけば茶色になります。
でもずっと白いままです。
これはいったいどういうことでしょうか?
便利さの仕掛け
野菜の変色を防ぐためにはたっぷりの水で水洗いします。
草すれば見た目は新鮮に見えます。
小さく切られた上に何度も水にさらされるのですから、
栄養分は当然減ります。
水溶性のビタミンCをはじめ、微量栄養素も流されてしまいます。
加えて細菌汚染対策として、洗浄水には次亜塩素酸ナトリウムを加えます。
これは衣類を漂白するときに使われる塩素系の漂白剤と同じ物質です。
これで風味が消え去ります。
また水道水の1000〜2000倍もの濃度の塩素が使われるので、
塩素と有機物が反応してできる発がん性のトリハロメタンの問題もあります。
乳酸や有機酸で殺菌する場合もあります。
ちなみにカット野菜の表示を見ても原料の野菜以外に何も書いていません。
「最終食品では除去」されているとして表示の義務が免除されているのです。
とにかくも、カット野菜を食べて栄養が取れたとは思わないほうがいいでしょう。
包丁を使うことが面倒になった高齢者に便利だといわれますが、
栄養のないカット野菜を食べたら寿命を縮めます。
カット野菜で取れるのは食物繊維ぐらいです。
TOP
|